ソフトバンク孫正義のAI投資先に、日本の企業が選ばれることはないのか

AI Business

つい先日のソフトバンクグループの5月の決算発表で、ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)2の設立を宣言しましたね。
これは10兆円ファンドとも言われ、第一弾の10兆円ファンドのときからかなり話題になっていました。

今回はこの10兆円ファンドについて、そして日本企業はいったいどうなってしまうのか、というテーマでお話しします。

  • 10兆円ファンドの投資先企業一覧
  • 日本のスタートアップAI企業を育てるDEEPCORE(ディープコア)の存在

10兆円ファンドの投資先企業一覧

孫さんが目指すAI群戦略


※ソフトバンクグループ株式会社 2019年3月期 第3四半期 決算説明会資料

皆さんお気づきでしょうか、日本企業がないことに。
最近ではホテル事業を行うOYO Hotel Japnanという企業が話題になっていますが、元々は2013年に創業されたインドのエコノミーホテルブランド「Oyo Rooms」をやっているOravel Stays Private Limitedがはじめです。

Oravel Stays Private Limitedはビジョンファンドやその他数社から10億ドル(1100億円強)の資金を調達したこともあり、わずか数年で客室数インド最大手へと躍り出た超ユニコーン企業となっています。

つまり実質投資先はOravel Stays Private Limitedの日本法人ということですね。

【国別】10兆円ファンドの投資先企業数

  • アメリカ:42企業
  • 中国:10企業
  • インド:7企業
  • イギリス:3企業
  • ドイツ:2企業
  • 香港:2企業
  • インドネシア、シンガポール、韓国、バミューダ諸島、ブラジル、コロンビア

アメリカ企業多すぎ!
そして私はこの発表を見ながらついに日本は孫さんにも見捨てられたかと思っていました。

・・・

しかし、孫さんはそんな小さな人間ではありません。

私の元にこんなニュースが飛び込んできました。

『AI起業家の卵を探せ、ソフトバンクG子会社が年内に2拠点増設へ』

記事を要約すると、ソフトバンクグループであるディープコア社(AI関連のインキュベーション事業を行なっている企業)が年内に事業拠点を2つ増やすということです。

日本ではソフトバンクの100%子会社であるディープコアを通じてインキュベーション事業を行なっていたのです。

インキュベーションとは

経済用語で「起業や、新しいビジネスの成長を支えながら育てる」という意味があります。

もともとの意味は「卵の孵化」
インキュベーション(Incubation)という英単語はもともと「卵の孵化」という意味です。それが転じて経済用語で新規事業の支援・育成という意味になりました。

新規事業ははじめから全ての条件が整っているわけではないので、親鳥が卵を大切にあたためて孵化させていくように、周囲がそうしたビジネスの卵を支援して育てていくことを表しているようです。

そしてそんな役割を日本で果たすのがソフトバンクグループの100%子会社であるディープコアなのです。

日本のスタートアップAI企業を育てるDEEPCORE(ディープコア)の存在

DEEPCORE ディープコアとは

DEEPCOREは、技術で世界を変える志を持つ挑戦者を起業家として育成する、AI特化型のインキュベーターです。

ビル・ゲイツ スティーブ・ジョブズ イーロン・マスク
命をかけてビジネスに挑む起業家たちの熱意は、いつだって世界を変えてきました。しかし、今の日本はどうでしょうか。世界を変えることはおろか、その源泉である起業家の数も少ない。このまま起業家が増えなければ、日本に成長はないでしょう。DEEPCOREは、AIに特化したインキュベーション事業で日本の起業家を増やします。若く優秀な起業家を育て、世界を変える「CORE」になることを目指します。

企業や研究機関等と連携し、「技術者」「産業界」「研究機関」が結びつく、オープンなエコシステムを構築します。
豊富な計算資源などを備えた最先端コワーキングスペースで、若手技術者たちが自由に研究開発できる環境を作ります。また、企業等との実証実験を通じて、実社会の課題解決に取り組む機会を提供します。意欲のある優秀なメンバーにはスタートアップ支援を行います。
DEEPCORE HPより

何と言っても代表の仁木勝雅さんはソフトバンクのM&Aを10年以上担当しており、海外企業だけでなく、「日本から世界に通じる起業家を生み出す」ということを目標にDEEPCOREを創業されています。

本当に素晴らしいビジョンですよね。

そして今回のニュースにもある事業拠点というのはAI特化型のインキュベーション拠点を増やすということでしょう。
現在はすでにKERNEL(カーネル)という若手技術者や研修者が集まれる場所を提供しています。様々な人脈、同じ志を持った仲間、技術や事業のサポート。非常に素晴らしい環境です。

ただ現状は7割以上が東大卒などの東大関係者のようです。
応募し、選考に通れば誰でも入れるコミュニティのようなので、現在AIを学んでいて、将来起業しようとしている若い人にとってはおすすめです。

個人的にはこういった機会がもっとたくさんの人に届けばいいなと思います。
普通に生活していたら中々入ってこない情報だと思うので、もっと普通の人がAIを学べる環境があればいいですね。

情報を持っている人がさらに情報を持つようになる。
お金持ちがさらにお金持ちになる。
そして格差は広がるばかり

こんな資本主義の最終形態を見続けるのはもう嫌だ!

私は引き続きITに苦手意識のある方や、将来のキャリアに不安がある方に対して、少しでもAIに触れる機会を増やしていきます。

それではまた。